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2021年の暗号通貨の脆弱性とハッキング

2021年のビットコイン被害額は77億ドル超に

この1年間を振り返って、DeFiの成長と仮想通貨詐欺であるエクスプロイトについてご紹介します。

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昨年の今頃のこの業界では、いわゆる「分散型取引所」は、非常に優れたプラットフォームであり、稀有なコミュニティでした。例えばUniswapは、2020年の夏に爆発的な人気を博しました。また、BSC(BEP20)を採用する人気のDEXであるPancakeSwapは、2020年9月の少し前にローンチしたばかりでした。

1年後となる現在、分散型取引所のマーケットでは、日々活発に取引を行う数百万人のアクティブなユーザーが存在しています。また、数十億~数百億ドルに上る資金がそれぞれのプラットフォームのプロトコル上で流通しており、大規模なコミュニティとして発展を遂げました。しかしながら、「DeFi」市場の成長と同時に、脆弱性を利用してコンピュータを攻撃することを意味する「エクスプロイト」が増加しているのも事実です。

ブロックチェーン分析のスタートアップであるChainalysisの最近の調査によると、2021年には、世界中で77億ドル以上の資産がビットコインに係る詐欺によって喪失しました。

同調査は、開発者がプロジェクトを放棄して投資家の資金を持ち逃げする詐欺の一種である「Rug pulls」が、DeFiエコシステム上における横領の常套手段になっていることを指摘しています。2021年にRug pullsによって盗まれた資金が約28億ドルに上り、ビットコイン詐欺の損失額全体の37%を占めており、2020年から1%増となりました。

仮想通貨は紛れもなく世界中の金融市場へのアクセスを開放しています。しかし、このような事実を知ることで、詐欺師や悪徳業者も同様にこの市場システムにアクセス可能であるという脆弱性を思い知らされます。これを未然に防止するために、秘密鍵のバックアップと保護を徹底し、何らかのプロジェクトに参加する前には必ず調査を行うことを強くお勧めします。

内密のビットコインマイニングがビットコインハッシュレート全体の20%を占めている

Bitcoin Magazineにより指摘されている、中国本土で活動を継続するビットコインマイナーが「地下」でネットワークを拡大している件についてご紹介します。

中国では、仮想通貨ビジネスに対する大規模な取り締まりとして、マイニングを全面禁止としていますが、CNBCのレポートは、ビットコインマイナーが中国でビットコインマイニングを継続する方法を発見している、と報じています。

中国はかつて、ビットコインハッシュレートが最も高い国でした。しかし、中国当局は今年5月にビットコインビットコインマイニングに対する取り締まりを強化しはじめました。政府の監視が強化されたことで、ビットコインのマイニング業者や仮想通貨取引所は、事業を縮小したり停止したりするようになり、顕著な影響が現れました。中国の取り締まりにより、Bitmain製のASICマイニングマシンが販売を停止し、ビットコイン全体のハッシュレートが劇的に低下しました。ASICの脱落によって、ビットコインのマイニング環境は1ヶ月足らずで変化し始めました。

9月には、中国はビットコインを完全に非合法化としました。しかし、禁止されたにもかかわらず、その数日後の中国本土で、およそ145のビットコインノードが活動を継続していたことが検出されたのです。Bitrawr.comの統計によると、現在、中国国内には125のノードがあるとされています。すべてのビットコインマイナーが中国から脱出したわけではないようです。

中国人のマイナーであるBen氏は、「中国の電力網で検出されないように地下に潜り、マイニング装置を多数の場所に分散させた」とCNBCに語りました。また、位置情報などで記録される地理的な痕跡を残さないために、国の主要な送電網に接続されていない小規模な電源から電気を引き、数メートル規模の小さい土地でマイニングを行っていると言います。

同調査は、世界中のビットコインマイニング業者の20%が現在も中国に拠点を置き、Ben氏と同様の設備を中国全土に点在させていることを紹介しています。また、中国のサイバーセキュリティ企業であるQihoo 360社が11月に行った調査を引用し、「中国では毎日109,000のビットコインマイニング用のIPアドレスが活動している」ことを推定しています。他方で、ケンブリッジ大学の研究は、中国にはもうマイナーはいないと結論付けています。

一流のマイナーは、カザフスタンや米国に迅速に問題なく移転でき、中堅のマイナーは、身動きの取れない状態にされました。調査は、「彼らは、損失を補填するために機器を売ることもできず、稼働の痕跡が明らかになるためフルパワーで再稼働することもできなかった」と述べています。他方、小規模なマイニング業者は、中国の小さな電力ネットワーク全体に活動の場を広げ、事業の一部をひそかに継続させることができているのかもしれません。あるビットコインマイナーは、以下のようにCNBCに語っています。

「中国では、マイニングはもはや大きなビジネスではありません。その代わりに、小さなマイニング業者が国中に散らばって活動を続けており、ここには数千人のマイニング業者、あそこにも数千人のマイニング業者、という状態です。しかし、このようなマイナーもほとんどが、国外に拠点を移すための資金作りとして身を隠してマイニングを継続しているのであって、応急処置のようなものと言えるでしょう。」

リスク警告:信用取引は資本に高レベルのリスクを伴うため、失うことができる金額でのみ取引をすべきです。信用取引はすべてのトレーダーに適しているとは限らないため、関連するリスクを完全に理解していることを確認し、必要に応じて専門的なアドバイスを求めてください。
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